FXに欠かせない「環境認識」とは?今を見て未来を判断するテクニカル分析

FXでは「エントリーシグナル」「チャートパターン」といった小手先のテクニックばかりが持て囃されていますが、真に重要なのは環境認識だと思います。

常に為替相場の大局観を把握し、集めた情報を元に価格の行く先を見据えることができるトレーダーこそFXで勝てるのです。裏を返せば、FXで実績を出している人たちは環境認識力がずば抜けて高いです。しかも、別に難しいことをしているわけではないにも関わらず。

環境認識と聞くと、時間を掛けてチャートの端から端まで分析するイメージを持つかもしれませんが、そんな肩が凝るような作業は必要はありません。見るべきところをしっかりと抑えておけば、精度を落とさずに効率良く環境認識を進めることが出来るのです。

この記事では、FXの環境認識を楽して・効率よく進めるために見るべき「5つの指標」を紹介します。

簡単に真似できるようにフレームワーク化しているので、ソックリそのまま真似るだけで制度の高い分析ができるようになると思いますよ^^


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そもそも「環境認識」ってなんだ?

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環境認識は「テクニカル分析」を日本語名にしただけのモノと捕らわれがちですが、実際はファンダメンタル、テクニカルの2つを統合した分析のことです。

その名の通り「FXを取り巻く環境を認識(把握)し、そこから有効な戦略や取引方法を導き出す。」これが環境認識の概念だと考えてください。

では、具体的に何をするのかと言うと、以下5つを順番に進めていきます。

  1. ファンダメンタル:通貨の力関係を分析
  2. ファンダメンタル:経済指標やニュースチェック
  3. テクニカル:MTFで全体観を把握する
  4. テクニカル:主要時間足で戦略を考える
  5. テクニカル:エントリーシグナルの検討

ちなみに。
FXはテクニカル派・ファンダメンタル派に別れていますが、そんなくだらない派閥のことは忘れましょう。結局はどちらも有効な分析方法なのですから、どちらもやるべきです(笑)

環境認識を楽にする「5つ」の指標

通貨の力関係を分析

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「通貨の力関係」というのは、「どの通貨が買われていて、どの通貨が売られているのか?」のことです。

皆さんご存知の「トレンド」を思い浮かべると分かりやすいと思います。トレンドはどちらか片方の通貨が買われ続ける・売られ続けるからこそ成り立つ現象です。

ですので「他と比べて良く買われている通貨」を見つけることができれば、チャートを見る前からトレンドが発生している通貨ペアを見つけられます。

また、チャートの形からトレンド・レンジを見つけ出すのに慣れていないヒトにもオススメです。

ワタシは、朝の通勤時間や起きてすぐの空き時間に「mataf(マータフ)」や「Currency Strength Index」を見ています。凄くわかりやすく表示してくれるので重宝すると思いますよ!

経済指標やニュースチェック

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経済指標というのは、簡単に行ってしまえば「国の成績発表」みたいなものです。「今季のGDPは〜〜」「現在の消費者の消費傾向は〜〜」みたいな感じで、政治家が自国の営業利益や資産を発表する場だと考えてください。

で、この経済指標は「通貨の価値変動」に直接影響するので、一度発表されると為替がドッタンバッタン動きます(笑)

しかし「どの指標が、どのくらい影響するのか?」は、誰にも予想できません。金融アナリストやジャーナリストにも絶対に予測はできないのです。

ですので、経済指標をチェックするときは「今日どの時間に、何が発表されるのか?」という点のみチェックしておけばOK。経済指標にも「影響しやすい・しにくい」がありますので、要点を抑えてチェックしておけばトレードに支障をきたすモノを事前に避けることができますからね♪

ワタシがいつも見ている「Investing.com」では、その日発表される経済指標が随時更新されていて、「為替相場への影響度」を★マークで表示してくれています。「今日は何時に何があるのかな〜?」といった感じで、新聞のテレビ欄を眺める感覚でチェックしてみてください(笑)

MTFで全体観を把握する

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MTFとは「マルチ・タイム・フレーム分析」の略です。
これは言葉からでは連想できませんが、時間軸を「長期・中期・短期」の3つに区分し、時系列でチャートを分析する方法のこと。

例えば、ワタシは「長期:日足」「中期:4時間足、1時間足」「短期:15分足、5分足」といった区分の仕方をしています。

イメージし辛い方は、頭の中に「時計」を思い描いてみてください。
時計で時間を見るときは「24時間単位」「分単位」「秒単位」で見ますよね?この考え方をソックリそのままチャートに当てはめるイメージです。

  • 24時間単位:長期
  • 分単位:中期
  • 秒単位:短期

もっと詳しい説明は、「FXニート:ORZ」サンのブログを参考にしてみてください。ワタシに環境認識の基盤を授けてくださったブログですので役立つはずです。
 
 
さて。一応ここまでで「大まかな環境認識」は終わります。
ココまでの流れを、トレードをする・しないに関わらず毎日繰り返すのが「FXの環境認識の基礎」だと思ってください。「筋トレ」みたいなモノですね(笑)

次からは、実際に「ここで取引できるかもしれない!」というチャンスを見つけてからの環境認識です。

主要時間足で戦略を考える

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主要時間足とは、自身のトレードスタイルにおける1番重要な時間足のことです。

スイングトレードなら「週足、日足」、デイトレードなら「4時間足、1時間足」といったように、戦略を立てる時主に見るべき時間足はトレードスタイルごとに大体決まっています。

例えば、デイトレーダーのワタシは「4時間・1時間足で戦略を考えて、それよりも短い時間足でエントリーを見極める」という取引方法をしています。

これは先程のマルチタイムフレーム分析と精通しているところですので、より詳しく知りたい方はワタシがYouTubeで配信している「10万円で1万円を稼ぐ日々」をご覧になってみてください。

エントリーシグナルの見立て

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エントリーシグナルは、ご存知の通り「エントリーを決定付けるシグナル」のこと。
特にデイトレードやスキャルピングでは必須のテクニカルです。しかし、シグナルといっても決まった状況で決まったシグナルが出るわけではなく、その時その時で臨機応変な対処が求められます。

上級トレーダーともなると「AのときにBが出たら、、、」といったマイルールを用意しているヒトもいますが、その境地に達するには後10年はチャートを監視し続けなければなりません(笑)

ということで、短期足でエントリーシグナルを判断する方法については、チャートパターンやロウソク足の形をひたすら勉強しましょう。

ただし。
巷に出回っている「シグナル配信」「先出し」といった、エントリータイミングを教えてくれる系のツールやサイトは信用してはいけません。100%嘘ですから。(体験済ww)

環境認識の精度を上げるインジケーター3選

どれだけ環境認識力を鍛えようと努力しても、ロウソク足しか表示させていないシンプル過ぎるチャートだけで鍛えることはできません^^;
たまに「チャートはロウソク足だけ表示させとけば良い」みたいな根性論を述べているヒトもいますが、、、、まず無理ですから(笑)

ということで、ここでは「チャートで環境認識力」を鍛えつつ、よりレベルの高い分析ができるインジケーターの紹介をします。

①:移動平均線

移動平均線をチャートに表示させた画像
移動平均線はこの世に存在するインジケーターの中でも1番人気の高いインジケーターだと言われています。また、初心者にとっても1番扱いやすいと思います。ワタシもド素人時代からずっと使ってますので、おすすめです。

②:MACD

MACDをチャートに表示させた画像
MACD(マックディー)は移動平均線を元に作られたオシレーター系のインジケーターなので、移動平均線と同様に初心者の方でも使いやすいです。

③:GMMA

GMMAをチャートに表示させた画像
GMMAは「移動平均線を束にしたインジケーター」です。移動平均線を単体で表示させるよりも、価格の勢い(ボラティリティ)を把握することに優れています。シンプルな移動平均線の使い方に慣れてきたら、ステップアップの為に使ってみてください。

環境認識を鍛えるのに便利なWEBサイト&ブログ

Investing.com(インベスティングドットコム)

Investing.comの見出し画像
参考 経済指標カレンダーInvesting.com(インベスティングドットコム) ファンダメンタルズの分析用に重宝するサイト。
今どんなニュースが注目されていて、どの経済指標が控えているのか?ひと目でわかるサイトです。ただし、スマートフォン版ですとイマイチ使いづらいのでPC版で見るのをオススメします。

MATAF(マータフ)

Matafの見出し画像

参考 Currency indexMataf.net

ファンダメンタルズ&テクニカル分析用に重宝するサイト。
通貨ペアの力関係をわかりやすくグラフで見せてくれるので、どの通貨が今買われているのか?売られているのか?をパッと見で見せてくれます。

プロニートORZが億稼ぐ

ORZブログの見出し画像
参考 FXブログ|プロニートが億稼ぐ海外FXブログ! テクニカル分析に重宝するブログ。FXで億単位の利益を出して「FXニート暮らし」を実現しているORZ(おつ)サンという方が運営しているFXブログです。

ORZサン自身のトレードをブログで公開しつつ、初心者向けにFXの基礎知識をわかりやすく紹介しています。

また、ブログと一緒に運営されている「FX道場」では、環境認識の鉄板インジケーターである「移動平均線」の基本的な使い方はもちろんのこと、時間足を短期・中期・長期の3つに区分して考える「マルチタイムフレーム分析」の使い方も学習できます。

マネックスTV「週間為替展望」


ファンダメンタルの分析に役立つ、日本国内の証券会社「マネックス証券」が運営しているYouTubeチャンネルです。
一見、高校の授業を彷彿とさせる動画ですが、初心者の方がつまずきやすい「知識の使い所」が学べる動画です。どのニュースが、どのように相場変動に影響を及ぼすのか?を、現在のチャートを元にわかりやすく解説しています。

まとめ:環境認識を磨くのが1番の近道

FXは「テクニカル分析さえ身につければ勝てる」とまで言われるほど、テクニカル分析のハウツーが重要視されています。けど、実際はファンダメンタルとテクニカルのバランスが大事です。

為替の大元になっている「ファンダメンタル」で価格変動の仕組みを理解し、その上で「テクニカル」というテクニックを駆使するからこそ、思い描くFX取引ができるようになるのです。

かなりの長丁場にはなりますが、地道にコツコツ学ぶことが最短の近道であることを忘れないでください^^

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