「通貨の力関係(強弱)」を見て通貨ペアを決める人は多いと思います。市場の売買傾向を掴んでから分析に入ることで戦略を建てやすくなりますからね。ワタシも日頃からそうしてます。
けど、この作業って結構時間が掛かるから「面倒臭い」ですよねww
そんな面倒な作業を簡略化してくれる便利なツールがMATAF(マタフ)です。
MATAFは、主要通貨5つの力関係をチャート形式で表示できるため、今どの通貨が買われているのか?売られているのか?を瞬時に判断することが出来ます。
また、ロウソク足チャートと同じように時間軸を切り替えたり、表示させる通貨を選ぶことが出来るので、通貨ペア選びの効率化に大いに貢献してくれる優れモノ!
スムーズに効率よく分析を進められるツールとして、多くのトレーダーから人気を集めています。
この記事ではMATAFの「基本的な使い方」と「効率良く通貨の力関係を分析する方法」を紹介しています。慎重さを欠かせないFXでも「時短」は大事。MATAFを使った時短術で1分1秒でも分析時間を短くできるようになりましょう。
「MATAF」で出来ること
具体的な使い方の紹介をする前に「MATAFで何ができるのか?」を確認しておきましょう。
通貨の力関係をチャート形式で見れる
通常、通貨ペアは2つの通貨の売買価値を表しています。
ですので、1種類の通貨ペアを見れば2つの通貨の力関係は分かるのですが、複数の通貨の力関係を確認するには数種類以上の通貨ペアをチェックし、またそれらの状況をすべて把握しなければなりません。
コレですと物凄く時間が掛かりますし、何より面倒です(笑)
MATAFは全8種類の通貨の売買価値を1つのチャートに表示できるので「8種類の通貨を同時に」見比べることが出来ます。面倒な分析を1度で終わらせることが出来るのです。
表示させる通貨を選べる
MATAFでは「全8種類の通貨」の力関係をチャートで表示出来ます。
- EUR(ユーロ)
- USD(米ドル)
- GBP(英ポンド)
- CHF(スイス・フラン)
- JPY(日本円)
- CAD(カナダドル)
- AUD(豪ドル)
- NZD(ニュージーランドドル)
↑こちらがMATAFで表示出来る通貨の一覧です。基本的には主要5通貨「EUR、USD、GBP、JPY、AUD」を表示させておけばOK。
以上が、MATAFで出来ることです。
補足:「主要5通貨」がオススメの理由!
FXでは「EUR、GBP、AUD、USD、JPY」が主要5通貨と言われていて、この5つのどれかを組み合わせた通貨ペアで取引をするのが鉄板とされています。
その理由は、スプレッドや価格変動の波が他に比べて「落ち着いている」からです。特に、新興国通貨(しんこうこくつうか)と呼ばれる「ZAR(南アフリカランド)」や「TRY(トルコリラ)」などは値動きが荒々しく、スプレッドも5〜10倍は高いです。
スワップ狙いのスイングトレードをするのでなければ、主要5通貨の組み合わせで取引をしましょう。
MATAFの「CurrencyIndex」を表示させる方法。
MATAFの中でも1番良く見る画面「Currency Index」の表示方法を紹介します。
MATAF:PC版の表示方法



MATAF:スマホ版の表示方法



(※注意:スマートフォンサイトではチャートが右へ徐々に広がるという現象が確認されています。PC版は正常に動くので、気になる方はPC版をお使いください。)
MATAFには他にも様々なツールがありますが、Currency Index以外のツールは別サイトのモノの方が便利で使いやすいです(笑)
なので、基本的には「CurrencyIndex」のみを使ってください。
MATAFを使った「通貨分析の時短術」
ここでは実際にMATAFを使った時短術を、MATAFの画面の見方と一緒に紹介します。
「1番」買われている・売られている通貨のチェック
通貨ペア選びの基本は「1番買われている・売られている通貨」を組み合わせた通貨ペアを選ぶことです。
MATAFは8種類の通貨を同じチャートで表示しているので、チャートに表示されている通貨の中で「1番上方向へ傾いている通貨」が1番買われている通貨。「1番下方向へ傾いている通貨」が1番売られている通貨になります。
なので「上へ傾いている通貨」と「下へ傾いている通貨」を組み合わせた通貨ペアを見れば、トレンドが発生している可能性が非常に高いです。
例えば、1番強い通貨がJPY(日本円)で、1番弱い通貨がGBP(ポンド)だとしたら、FXチャートでは「GBP/JPY(ポンド円)」が下降トレンドを描いているというわけです。
状況別:分かりづらいときの判断方法
いくらMATAFが便利だとはいえ、そもそも通貨の力関係が分かりづらい状況になっていたとしたら、1番強い・弱い通貨を見つけることは出来ません。
そこで、ここからは力関係の判断が難しい状況になった時に役立つ「状況別の判断方法」の紹介をします。
1番強い・弱い通貨が分かりづらかった時
1番強い・弱い通貨が分かりづらいときは「レンジ相場」になっていることが多いです。この場合、無理に優劣を決めようとするとかえってややこしくなり、何一つ情報を得られなくなることも。
・MATAF:EUR(青)とJPY(紫)の画像
・ロウソク足:EUR/JPY
↑画像(上)の左半分はEURとJPYの力関係が拮抗していて、分かりづらい状態。一方で、右半分は明らかにJPYの買いが、EURの買いを上回っています。同じ期間をロウソク足チャート画像(下)で見てみると、左半分がレンジ、右半分がトレンドになっています。
このように、通貨同士の力関係が分かりづらい時は「どっち付かず=レンジ」になっているので、「1番強い・弱い通貨が分かりづらいな」と感じた時は、レンジ相場を土台にした戦略をたてたほうが無難です。
レンジ相場にはレンジ相場特有の戦い方があり、きちんとした戦略を立てれば初心者の方でも問題なく勝つことが出来ます。なので、無理にトレンドを見つける必要はありません^^
通貨の力関係が似ている時
通貨の力関係にそこまで差が出ない時、MATAFでは平行線上に移動をしています。
同じ期間をロウソク足チャートで見てみると「レンジ相場」になっていることが多いのですが、そもそも市場のボラティリティが下がっている可能性が高く、取引すること自体を見送ったほうが良い状況ともいえます。
・MATAF:GBP(緑)とAUD(灰)の画像
・MATAF:GBP/AUDの画像
↑画像(上)ではGBPとAUDが同じような動き方をしている場面がいくつかあります。これを画像(下)と見比べると、「MATAFで同じ方向に動いている期間はロウソク足の変動幅が短い」という法則性があるのがおわかりいただけるでしょうか?
ロウソク足が短いのはボラティリティが低い証拠なので、「MATAFで通貨同士が同じ方向に動いている=ボラティリティが低い」と捉えられるのです。
市場のボラティリティはFXで勝つために欠かせない条件の1つです。それが揃っていないとなると、無理に手を出したところで損切りされる可能性が高まるだけ。状況が好転するまでゆっくり待ちましょう^^
以上が状況別の判断方法です。
通貨の力関係を分析する為のツールといえど、MATAFは決して万能ではありません。使い所、見所、判断の仕方はしっかりと抑えておくことが最善策です。
まとめ
今回はMATAFの基本的な使い方、状況別の判断方法の紹介をしました。
1度に全てを習得するのは難しいですが、使い慣れればかなりの時間を節約できます。兼業トレーダーにとって「時間の節約」はテクニカル分析と同じくらい重要なので、MATAFを使った時短術で分析効率を上げましょう!
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