FXを10万円で始めるなら「何レバレッジ」が1番良いの?

「例えば。10万円からFXを始めたとして、レバレッジは何倍がいいのかな?」

 
 
こういった疑問を抱えている方もきっと多いことでしょう。
FX最大の魅力「レバレッジ」は一歩間違えると大損する諸刃の剣。きちんと運用しなければあっという間に資金が0になります。

しかし、逆に言えば「資金に見合った適正なレバレッジ」を知ることができれば、FXにおける「大損」とは無縁になり、資金管理もしやすくなるんです。

この記事では、レバレッジの基礎知識をおさらいしつつ「例えば、資金10万円を元手にFXを始めたら」という視点で、本格的に適正レバレッジを求めていきます。

「レバレッジとは何なのか・・・?」
「どうやって計算されているのか・・・?」

こういった「FXの仕組み」にまつわる基礎知識を身につければ、もうレバレッジの計算や管理で悩むことも無くなるはず。「もし自分だったら、、、」という視点で読み進めてください。

そもそもレバレッジの「適正」ってなんだ?

一言に「適正レバレッジ」といっても、基準を「利益額」にすればいいのか?「証拠金」にしたらいいのか?迷っちゃいますよね。

これといった正解が用意されているわけではないので、ヒトによって答えが分かれるところではありますが、FXの取引リスクを最小限に抑えたいのなら「1度の取引の損失額」を基準に考えると良いでしょう。

取引する前から負けたときのことを考えるなんて、癪に障るかもしれませんけどね(笑)

「1度の取引の適正損失額」を決める

ずいぶんと不景気な話に聞こえますよね(笑)
しかし、FXに限らず投資の世界ではこういった「ネガティブな考え方」がメチャクチャ大事なのです。

例えば「損切り」「ドテン」「ナンピン」といったトレードテクニックは、「損失を軽減させること」を目的としています。つまり「損することを前提に」しているわけです。

これを踏まえて話を進めますと、1度の取引の適正損失額は「資金の2〜4%」にするのが良いとされています。例えば、資金が10万円なら1度の取引の適正損失額は「2000円〜4000円」ということになりますね。

損失額から逆算して「適正レバレッジ」を求める計算式

損失額から適正レバレッジを逆算するには「pips数(値幅)」「取引金額(掛け金)」が必要です。

想像しやすくするために文章に直すと
「損失をA円で収めるには、Bpipsの値幅を、C枚の掛け金で取引しなければならない」
こうなります。

「A円」の部分は、先に求めた「2000〜4000円」が当てはまりますので、それを基準に考えていきましょう。

まず「Bpips」ですが、あくまでも初心者設定で考えると、1度の取引で狙えるpips数は「10〜20pips」が平均です。

例えば「1回の取引で20pips狙う」として、「A:2000〜4000円」を「B:20pips」で割ると「1pipsの値段」が出ます。「C:取引金額」を求めるためには、この1pipsの値段が必要なので、まずはこれを出しましょう。

▶計算◀
@マンジュウTV
求めたい値 1pipsの値段
計算式 A ÷ B
A:適正損失額=2000〜4000円
B:狙う値幅=20pips
答え 1pipsの値段=100〜200円

1pipsの値段が求められました。ココまでくればあとは簡単。「1pipsが100〜200円になる取引金額」を求めれば良いのです。

ちなみに、これはわざわざ計算する必要はありません。「1pips=100円=1万通貨」というわかりやすい公式がすでにありますからね(笑)

ということで。「1pips=100円=1万通貨」と、先程求めた「1pips=100〜200円」を掛け合わせて「C:取引金額(掛け金)」を求めましょう。

▶計算◀
@マンジュウTV
求めたい値 取引金額(掛け金)
計算式 A:1pips=100円=1万通貨
B:1pips=100〜200円
答え 取引金額=1万〜2万通貨

計算するまでもありませんね(笑)
元手10万円の適正な取引金額は「1〜2万通貨」です。

答え:10万円の適正レバレッジは○○倍

適正損失額、pips数、取引金額は求められましたね。それぞれ「2000〜4000円」「20pips」「1万〜2万通貨」という計算になりました。

と、いうことは。

レバレッジは「取引金額÷資金(証拠金)」で求められますから、「1〜2万通貨」を「資金10万円」で割れば適正レバレッジが出せます。今回はざっくりとした概念だけの紹介なので、「1ドル100円の時に取引する」として計算してみましょう。

▶計算◀
@マンジュウTV
求めたい値 適正レバレッジ
計算式 1〜2万通貨×100円(1ドル)=100万〜200万円
100〜200万円÷10万円(資金)=10〜20倍
答え 適正レバレッジ=10〜20倍

ようやっと答えが出ましたね。
資金10万円の適正レバレッジは「10〜20倍」です。

ちょっと回りくどい計算になっていますが、ロジカルに順序立てて計算したほうが慣れるのも覚えるの早いです。これまで紹介した計算はそっくりそのまま覚えちゃいましょう。

例えば。レバレッジ20倍で運用した場合

「適正レバレッジは20倍だから、それで取引しよう!」

、、、でも良いのですが、もうちょっとだけ実戦を想像してみましょう。

まず、20倍で取引したときの損益です。
さっき「適正レバレッジ」を求めたときに計算済みですが、改めて損益を計算すると「1pips=200円」になります。

自分の建てた買いポジションが「買い値よりも10pips高く」なれば、2000円の儲けです。為替レートが10pips動くのに掛かる時間は、平常時なら2〜3時間程度。

とすると「時間給1000〜670円」といったところでしょうか。一切労働せずにこれだけのお金が稼げるのなら最高ですね(笑)

では、次に「ネガティブな考え方」もしてみましょう。

自分の建てた買いポジションが「買い値よりも10pips安く」なれば、2000円の損失です。さきほどと同じように考えると「2〜3時間の間に口座から2000円引かれた」ことになりますね。
 
 
ちょっと背筋がゾッとする話に聞こえてしまえませんか?(笑)
 
 
もし、ワタシと同じように「2〜3時間の間に口座から2000円引かれた」という話にゾッとしたヒトは、レバレッジは20倍以下にするべきです。

このように、実際の取引を想像すると「自分はもっと低い方が良いかもしれない。高いほうが良いかもしれない」という具体的な思考に切り替わっていきます。常に「自分にとってどうなのか?」という視点で考えてみてください。

では、引き続き「レバレッジ設定を低くして」考えてみましょう。

例えば。レバレッジ1倍で運用した場合

「レバレッジ1倍」は、レバレッジを掛けずに取引をすることです。

ですので、取引金額が資金を上回るような取引はできません。資金が10万円なら10万円以上の取引はできない、ということになります。

先程のレバレッジ20倍では「2万通貨(約200万円)=1pips=200円」だった時と比較すると、「1000通貨(約10万円)=1pips=10円」まで下がります。

「どれだけ利益額が下がろうとも、損失リスクが嫌だから1倍でも良い。」というヒトも中にはいるかもしれません。

けど、もう少し考えてみましょう。
FXの最大の魅力は「レバレッジ」です。そのレバレッジを「1倍」にするということは、もはやFXで取引する必要がなくなります(笑)

株、金、先物、その他の金融商品でも良いわけです。というか、レバレッジ1倍の取引をするのなら、ワタシだったら株をオススメします。お金さえ積めば「優待」だって受けられますし、買い時さえ間違わなければ「資産」にすることもできますからね。

ちなみに「レバレッジ1倍=1pips=10円」、これで10000円稼ぐには「1000pips」必要です。USDの年間変動幅が「約1000pips」ということを考えると、10000円稼ぐのに1年かかっちゃいますね(・・;)

このように、損益のバランスを左右するレバレッジは「低すぎる」のも良くありません。

FXでは、こういったバランスをいかに保つことができるかで生死が別れますので、慎重になり過ぎないで、ある程度はリスクを受け入れることも必要だということを覚えておきましょう。

【番外編】効率よく資金を増やす「ハイレバ取引」の場合

知らないヒトも多いかもしれませんが、FXには「国内の業者」と「海外の業者」があります。そのうち、国内のFX業者ではレバレッジ上限が「25倍」と決められていますが、海外の業者ですと「888倍」のところもあるのです。

FXをしているヒトの中には、こういった「ハイレバレッジ」を採用している海外業者を利用し、1回の取引で資金の数倍の利益を出しているヒトもいます。

まぁ、、、その分ハイリスクになりますけどね(笑)

ワタシも海外FX業者の口座を利用していますが、ハイレバレッジ取引をしていたのはほんのちょっとだけで、今はどれだけ高くても「20倍」で取引をしています。

そうです。レバレッジ20倍なら国内FXでも事足りるんですよねww草

ワタシの場合はMT4が使いたいっていう理由と、早急に退職して海外に逃亡したいという、自分でもよくわからない理由で使い続けていますが、特にこだわりが無いヒトなら国内FX業者で良いと思います。

この記事を読んでいる方の中には「ハイレバ」に興味がある人もいると思ったので、一応紹介だけしましたm(. .)m

まとめ

レバレッジは、ある意味FXの生死を左右する需要な要素です。
資金以上の利益を求め過ぎればいつか足を滑らせますし、逆に求めすぎないと一向に前に進めません。なので、資金とレバレッジのバランスを保つことが大事。

「不労所得として1回2000円稼げます。けど、その代償として1回2000円口座から引かれる可能性を含んでいます。」

コレがFXです(笑)
最初はバランスを保つことで精一杯になるかもしれませんが、それでいいと思います。小手先のテクニックに頼るFXではなく、基礎力の高い安定したFXができるようになりましょう!

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